2019/11/13
プロの技:自宅で作れるお店のケーキの焼き方とは? レシピをご紹介!
大切な人のお誕生日やクリスマス、その他のイベントなどで大勢が集まったときにはケーキが重宝されます。ケーキが登場した瞬間、その場の空気も一気に盛り上がり、お祝いの気持ちがさらに高まるものです。ケーキの中でも定番中の定番は「イチゴのショートケーキ」ではないでしょうか。やはりシンプルなものほど奥が深いものです。今回は一見シンプルですが、実は奥の深いショートケーキの焼き方について解説していきたいと思います。
※当店のつくり方ではございませんが、一般の方も作りやすいようにレシピにまとめました。
1.準備しておくもの
1-1.材料(15cm丸型1台分)
ジェノワーズ(共立てスポンジ)
卵 2個
グラニュー糖 55g
はちみつ 10g
薄力粉 55g
牛乳 10l
無塩バター 10g
生クリーム 400ml
イチゴ
1-2.道具
ボウル 2個
湯煎用お鍋 1個
ハンドミキサー 1台
オーブン 1台
温度計 1個
ふるい 1個
パテ 1つ
ケーキ型
クッキングシート
パレットナイフ(クリームをケーキに塗る棒)
2.作り方
①オーブンを170~180℃に設定し、予熱しておきます。また、湯煎用のお湯を準備しておきます。
②卵2個を割り、泡立て機を使ってほぐします。混ざったことが確認出来たらグラニュー糖55gを全て入れて混ぜ合わせます。
ここでポイントなのは、卵は常温にしておくこと。冷蔵庫に入れていた卵を使うことはおすすめしません。なぜなら泡立てる際に冷え切っていると泡立ちが悪くなってしまうからです。
③お湯を50〜60℃に温め、別のボウルに用意した牛乳10ml、無塩バター10gを温めて溶かします。
ここで二つ目のポイントです。卵はこの後、湯煎の中で泡立てるのが一般的です。なぜなら卵が泡立つスピードが上がるからです。しかし湯煎してしまうと卵の持つ弾力性が無くなってしまうため、一般的な湯煎ではなく常温で行うことがポイントです。
※泡立てるときは、大きな気泡を作らないように注意してください。その気泡がスポンジの穴になってしまい、きめの細かいスポンジを作ることが出来なくなってしまうからです。
卵を泡立てる速度ですが、低速で卵を泡立てることをおすすめします。3分の1は中速、3分の2は低速で泡立てても大丈夫です。
ここまでポイントとして常温で泡立てる方法をおすすめしてきましたが、湯煎でやったとしても味には問題はありません。しっかりこだわりたい場合のみ、湯煎を使わない方法にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ここでは湯煎を使うパターンも説明しておきます。②を準備しておいたお湯にて湯煎にかけて35℃に温めながら再度泡立たせます。温まったら湯煎から外します。温度は上げ過ぎないように意識しましょう。
④卵液をハンドミキサーを高速に設定して泡立てます。ハンドミキサーの羽根の間から生地が落ちて重なるくらいのドロドロさ、まで泡立てます。
ここでこだわりたい方は、先ほど紹介した通り、ハンドミキサーの設定には注意しましょう。
3分の1は中速、3分の2は低速で泡立てるようにしましょう。
⑤はちみつ10gを加えてハンドミキサーを低速に設定し、キメを整えながら2分泡立てます。ここでも泡立ち過ぎないように注意が必要です。ゆっくり泡立てることを意識しましょう。
⑥薄力粉55gをふるいに入れ、底からすくい上げるように30~35回混ぜ合わせます。
⑦湯煎で温めていた牛乳液(牛乳プラスバター)に生地をひとすくい加えて均一に混ぜ合わせます。混ぜ終わったらボウルに戻して生地が均一になるまで20~25回程度混ぜ合わせます。
※⑥、⑦でも混ぜ過ぎないように注意しましょう。全体に広がるくらいの混ぜ合わせがベストです。
⑧15cmの型に紙を敷いて生地を流し入れ、170℃で25~30分焼きます。
焼き上がりは竹串などを挿し、竹串に何もつけいていなければ中まで焼けている証拠です。
⑨型ごとショックを与えて型から外し、紙をつけたまま冷まします。粗熱が取れたら乾燥しないように袋に入れて冷ませば、スポンジの完成です。
⑩ 冷めているスポンジを1.5cm×1枚、1.0cm×2枚、合計3枚にスライスします。生クリーム、イチゴの順に重ねていきます。またここで一旦冷蔵庫で冷やすと本塗りがやりやすいのもポイントの1つです。
⑪残った生クリームを絞りやすい固さに立て直します。絞り袋に入れて冷蔵庫で冷やします。
⑫生クリームでデコレーションし、イチゴを乗せて完成です。
3.まとめ
ショートケーキのようなシンプルなお菓子はポイントが多く奥が深いです。ケーキに関する卵の泡立て方などのポイントを解説しました。
大牟田市の洋菓子店「Patisserie Plantes(パティスリープランツ)」では、シンプルなショートケーキやモンブランなどが自慢です。定番商品に特化し、味でお客様にご満足をいただけるよう、日々研鑽しております。材料も地元にこだわって調達しています。手作りケーキもおいしいものですが、お店のケーキも味わいにいらしてください。